
大沼国定公園 湖畔の四季 - 冬 編 -
* 大沼国定公園 ・ 駒ケ岳と大沼・小沼・一帯より *
移 ろ い ゆ く 氷 雪 の 湖 ・ 湖 畔 の 風 景
シ ベ リ ア 渡 来 の オ オ ハ ク チ ョ ウ の 冬
* * * * * 11 月 / 初 雪 の 季 節 * * * * *

白き雪が舞い降り,大地が冬化粧を始める季節。
静まりかえる湖畔に,
小鳥がさえずりのみが響く・・・。
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湖水に映る大地の分身が,何かを語りかけるかのように・・・揺らめく。
凛とした大気の洗礼を受け,湖水が限りなく澄み渡る。
湖畔の湿地帯では,北風が秋の忘れ物を氷コーティング・・・。
アズキナシの実が,みごとに色づき・・・白い大地に色を添える。
粉雪の中,色づき半ばでフリーズドライと化した実の艶めきに心惹かれる。
* * * * * 12 月 / 氷 湖 の移 ろ い * * * * *
この時期,大沼公園の表玄関であるここではモーターボートの走行の余波の影響のせいか?
水面の氷が他所とは別物の氷板模様が生み出される。
移ろいの季節限定,自然の造形美。
冬の青空を背に,雪化粧を始めた樹木がそびえ立つ。
湖畔が白い大地と化し,湖面が氷に閉ざされ始める季節。
シベリアから渡ってきたオオハクチョウの鳴き声が,
駒ケ岳山麓にこだまする。
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湖畔の湿地で採餌していた
オオハクチョウ。
(早い年は,11月下旬に
白鳥の姿が見られます。)
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白鳥達の餌付け場は,“白鳥台セバット” と呼ばれる場所で・・・
大沼と小沼の境目にある月見橋(左上写真の赤い橋)手前側,小沼最北西部に位置する。
この“白鳥台セバット” 周辺は,氷雪の湖と化す大沼・小沼で水面を残す唯一の地帯。
(注 / セバット ⇒ アイヌ語で, “湖のつながる所”という意味です。)
大沼が氷雪にに包まれる頃には・・・
渡り鳥達も,ここに集結する。
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氷板に包まれゆく湖面・・・。
自然が生み出す氷の紋様美の世界が広がり・・・
静寂のひとときが,流れる。
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小沼の水面の残る地域へと,渡り鴨達が集結を始める。
* * * * * 1 月 / 氷 雪 の 湖,オ オ ハ ク チ ョ ウ の 季 節 * * * * *
氷で覆われし湖面に雪化粧,湖が白い大地に変身する。
青空まぶしき雪晴れ間。
シベリアから渡り来るオオハクチョウ達の姿が,氷雪の湖に更なる趣を与えはじめる1月。
暖冬の年には,年明け時点の彼らの訪問数が
70羽程度のこともあるものの・・・
通常は12月中に,もっと多くのオオハクチョウが
大沼国定公園内に集まる。
最終的に,渡り来るオオハクチョウの数は,
200羽以上とも言わる。
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餌付け場が,賑わいの季節を向かえ・・・白鳥達の鳴き声が,あたり一面に響き渡る。
白鳥達の語らいも,聞こえてきそう・・・。
* * * * * 2 月 / 氷 雪 の 湖,白 鳥 の 湖 * * * * *
冬盛り,“白鳥の湖” という形容がジャスト・フィットする大沼国定公園・小沼の風景。
白鳥の湖とは,また別の風情をかもし出してくれる・・・“鴨の湖” の光景。
地吹雪が舞い,湖上の白い大地が幻の世界と化す。(時として,視界ゼロ。)
吹雪に曝されながらも,姿を留める・・
紫陽花の立ち枯れ花。
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晴れては吹雪き・・・吹雪いては晴れる・・・,移り気な冬の雪空。
北風に追われた粉雪が,氷雪の湖上を流れゆき・・・さざ波寄せる。
白い大地と化した氷湖,束の間の凪時・・・静かな夕暮れ。
解氷の季節・・・。
すでに,彼らの心は旅空の下???
* * * * * 3 月 / 雪 解 け の 季 節,旅 立 ち * * * * *
雪解け,旅立ちの季節・・・。
湖畔の大地が顔をのぞかせ,
大沼全体の湖面の氷が
緩み始める頃。
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いよいよ,オオハクチョウ達がシベリアへと旅立つ季節が訪れる。
(彼らは,家族単位で行動するので・・・
雪解けとともに,少しずつ白鳥の数が減少してゆく。)
春隣,旅立ちの時を吟味中?
湖畔に佇むアオサギ一羽。
湖畔が,夏鳥である彼らの天下となる日も・・・
もう,そう遠くない。
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春の陽射しに誘われて,湖畔を散歩する北きつね達・・・。
春は,すぐ・・・そこに・・・・・。
---------- 余談ですが! ----------
雪の季節に,北きつね達の足跡を沢山見かけるものの・・・
なぜかここでは,北きつねの姿を眼にできることは本当に稀な気がします。
ある意味,人間社会に依存せずに(観光客のくれる食べ物をあてにせずに)
野生のままで彼らが生活している証拠でもあり,喜ぶべきことなのでしょう。
* * * 大沼国定公園,湖畔の四季。 * * *
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